【体験談】ローレンツ装具・第二形態へ!

DDH治療

足の形の変化と、親として待ち受けていた「新しい壁」

DDH(発育性股関節形成不全)の治療でローレンツ装具を使い始めて約1ヶ月。

第二形態へ進んだことで、わが子の足の形に大きな変化がありました。


◆ 第二形態で変わったこと

M字から「まっすぐ寄り」に

これまではしっかり開いた“M字開脚”。

それが第二形態になった途端、足が下方向へと伸びるようになりました。

その結果…

  • ベビーカーに 底上げタオルなしで座れるように!
  • 以前使っていた コンビラックにも座れる ように!

治療中はできないことばかりだったので、こうした「できるようになったこと」が本当に嬉しく感じます。


◆ 第二形態はどれくらい続く?

わが子の場合、第二形態は約2ヶ月 続きました。

医師からもその目安を伝えられていたため、心の準備がしやすかったです。


◆ トラブル1:装具のズレ?不安で即病院へ

第二形態に移行した翌日、ふと見ると装具に左右差があるような気が…。

実は、第二形態にする際に 足の下を支えていた太いバー(鉄製パーツ)が外れる のですが、それによって固定力が弱まり装具がズレたようでした。

すぐ病院へ電話し、急遽診てもらうことに。

結果として、再び 左右の足をつなぐパーツを追加 してもらいました。

お医者さん曰く、

「ローレンツ装具は全員同じ形ではなく、

その子の足の形や状態に合わせて毎回調整している」

だからこそ、ときどき不具合のようなことが起きるのは珍しくないそうです。


◆ 装具調整の頻度と、受診の判断基準

  • 装具をつけている期間は、2週間に1回の受診 が基本でした。
  • また、わが家では 少しでもズレている気がしたら電話で相談し、受診 していました。

「気のせいかも…?」と迷うこともありましたが、

毎日お世話している親の違和感は当たることが多い と私は思っています。

何事もなければそれでよし。早めに相談するのがおすすめです。


◆ トラブル2:皮膚トラブルとの戦い

第二形態で特に苦労したのが 皮膚のただれやかゆみ

  • 毎日丁寧に拭いても常に真っ赤
  • 摩擦でかゆく、掻きむしって爪痕がつくほど
  • 血がにじむことも…

装具の内側がスポンジ状で 通気性が悪い のも原因でした。

■ 試したケア用品と結果

✔ 使用して良かったもの

  • 「赤ちゃん用ガーゼ(よだれ拭きに使うようなもの)」 → 通気性が良く、やわらかいので肌にやさしい
  • ガーゼを片足3枚ほど使って、足と装具の間に挟む方法 → フィット感・通気性・交換のしやすさで最終的にコレに落ち着きました

✔ 使えなかったもの

  • チュビファースト2way(緑) → 医師から勧められた医療用チューブ包帯。薄手で摩擦減少に良いが、太ももがムチムチで少しきつかった。(サイズ違いもあります)
  • 各種レッグウォーマー → 生地が厚く、通気性が微妙

見栄えはガーゼが一番悪いのですが(笑)、

肌に一番合っていたのでこの方法に定着しました。


◆ おむつ替えのコツ(第二形態版)

第二形態になると足の角度が少し閉じるため、

おむつ替えが第一形態よりさらに難しくなります。

【使っていたおむつのサイズ】

Lサイズのテープタイプ

【夜間のおしっこ対策】

うちは 10時間ほど連続で寝る子 だったので、

ほぼ毎回おしっこが漏れていました…。

対策としては、

  • ベッドに 防水シート or ペットシートは必須!
  • おしっこが腰ベルトに染みてしまう のを防ぐため、 身体とベルトの間に タオルやペットシートを挟む

これでだいぶストレスが軽減されました。


◆ 家での生活で工夫したこと

■ 抱っこの仕方

体と装具をまとめて一緒に抱える

どちらか片方だけを持ち上げてはいけないので、必ず一体化して支えます。

■ 服選び

結論:ロンパース一択!

  • 足のスナップは止められないので「お腹までボタンを閉めて、足部分は開けたまま」で過ごす
  • お出かけは
    • ロンパースタイプのワンピース
    • ロンパース+被りタイプのワンピース が便利

■ 大変だったこと

7〜8ヶ月になると市販の服は「かぶりトップス+パンツ」に移行し、

ロンパースは少なくなります。大きいサイズのロンパースを探すのは本当に大変でした…。


◆ 第二形態後半:腰ベルトが外れて身軽に

第二形態の後半になると、腰ベルトが外れて赤ちゃんの動きも軽やかに。

見た目もスッキリして、治療の終わりが見えてきます。

そしていよいよ…装具卒業まであと少し!

(夜間のみの着用は続きます)

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