【体験談】DDHの牽引治療!親子で乗り越えた最初の入院

体験談

娘が生後4か月のときに「発育性股関節形成不全(DDH)・完全脱臼」と診断されました。

まずはリーメンビューゲルを10日間ほど装着しましたが、股関節は整復されず…。

医師と相談のうえ、牽引入院による治療を行うことになりました。

この記事では、DDHで入院牽引を経験した私の体験をもとに、「治療の流れ」や「準備してよかったもの」、「付き添い生活のリアル」などをまとめています。

同じように不安を抱える方の参考になればうれしいです。


入院から装具までの治療スケジュール

私たちの病院では、オーバーヘッドトラクション法という方法で治療が行われました。大まかな流れは以下の通りです。

治療の流れ

  1. 3~4日間の入院 → 親が自宅で牽引できるように練習(包帯の巻き方など)
  2. 自宅で約1か月間の水平牽引治療
  3. 再度2週間の入院 → 水平牽引の効果を確認し垂直牽引&足を徐々に開いていく牽引
  4. ギプス固定(全身麻酔あり) → しっかり股関節がはまった状態で1か月固定
  5. ギプスが取れたら装具装着へ → 1歳前後まで治療が続きます

【体験談】1回目の入院、わが家の場合

1回目の入院では水平牽引の練習と実施を行いました。

これが…正直言って本当につらかったです。

初日は大泣き、親も一緒に泣きました

牽引された娘は、怒り狂って泣き続けました。

普段は5分で寝ていたのに、3時間以上泣いて眠れず…。

私は「こんな状態で寝られるわけないよね」と、涙が止まりませんでした。

今振り返っても、この1日目の夜が一番精神的にもつらかったと思います。

眠れない夜に「お薬」という選択肢も

私たちの病院では、どうしても寝られないときのために、シロップタイプの睡眠導入薬を処方してもらえる体制がありました。

ただし、夜中の2時を過ぎて飲むと翌日の生活リズムに影響が出ることもあるそうなので、タイミングが重要です。

うちは結局使わずに済みましたが、安心材料として知っておくと心強いです。

2日目以降は少しずつ慣れてきた

2日目もやっぱり泣きましたが、2時間で寝てくれるようになり、

その後は1時間前後で寝付くように。

少しずつ、親も子もリズムをつかんでいく感覚がありました。


付き添い生活のリアル

入院となると、子どもだけでなく付き添う親の生活もかなり変化します。

食事:基本はセルフ調達

付き添い人には病院食が出ません

私の場合は、娘が寝ているタイミングで病棟内のコンビニに行ったり、面会に来てくれた家族に買ってきてもらっていました。

ただ、コンビニご飯は味が似ていてすぐ飽きる…!

そんなときは、ちょっと贅沢に「成城石井のお惣菜」をリクエスト。

普段は買わないけど、ちょっとテンションが上がるのでおすすめです。

入浴:15分タイマーとの闘い

お風呂の利用は1回15分までと決められていて、しかも枠がぎちぎち

「前の人が早く終わったからゆっくり入ろう~」なんてことはできません。

このお風呂RTA(リアルタイムアタック)が地味にストレスで、 2回目の入院前に髪を20センチ切ったところ、だいぶ楽になりました! ショートヘア、おすすめです。


入院中に役立ったものリスト

1. ホワイトノイズマシン

新生児の頃に買ったホワイトノイズマシンが大活躍!

ザーッという音が周囲の物音をかき消してくれるので、大部屋でもぐっすり寝てくれました。

2回目の入院から導入して「もっと早く使えばよかった」と思ったアイテムです。

2. キャンプ用マットレス(5cm厚)

病院の付き添いベッドはほぼ板…。そのまま寝るのは無理でした。

同室のママさんに教えてもらい、コンパクトなキャンプ用マットレスを導入。

ただし、空気だけで膨らむタイプは寝返りのたびに音がうるさいのでNG!

私が使っていたのは5cm厚のウレタンタイプ。8cmもありますが、病室では5cmで十分でした。

3. 離乳食アレンジグッズ

病院の離乳食は薄味&水っぽいこともあり、自宅で食べていたものより食べが悪くなってしまいました。

そこで、とろみをつける粉や、家で作るものに近いベビーフードを持ち込んで、食べやすくアップデートしました。

食事の時間は、親子にとってのちょっとした楽しみでもあります。


さいごに:長い道のりだけど、きっとあっという間

入院→装具までの半年の治療の流れを聞いたとき、「めちゃくちゃ長い…」と思いました。

でも、娘がハーフバースデーを迎えたときに感じたのは、

「まじで、あっという間だったな。」

始まってしまえば、少しずつ進んでいくものです。

今は不安でいっぱいの方も、一歩一歩、少しずつで大丈夫。

お子さんと一緒に、治療の道を歩んでいきましょう。

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